【永久脱毛の切り札】ニードル脱毛とは?メリット・デメリットを徹底解説

【永久脱毛の切り札】ニードル脱毛とは?メリット・デメリットを徹底解説

最近では医療レーザー脱毛が急速に広がり費用も低価格化しているため、性別を問わず多くの人が脱毛に挑戦しています。

レーザー脱毛で白髪や抜けにくい毛の対処として、効果が高く永久脱毛を期待できるニードル脱毛を考る方も増えています。

ニードル脱毛は効果が高い反面、価格が高い、痛みや副作用など他の脱毛方法とは違う特性が多くあるため注意が必要です。

この記事では、永久脱毛の切り札「ニードル脱毛」の仕組みや他の脱毛方法との違いからメリットとデメリットまで解説します。

ニードル脱毛とは針を使う永久脱毛の一種

ニードル脱毛とは針を使う永久脱毛の一種

ニードル脱毛は毛穴に金属製の絶縁針を挿入し、微弱な電流を流して発毛組織(毛乳頭や毛母細胞)を破壊する脱毛方法です。医療機関で施術されるの永久脱毛の一種で「医療針脱毛」「絶縁針脱毛」とも呼ばれます。

細胞を破壊する医療行為のため、FDA(アメリカ食品医薬品局)では「永久脱毛」と認められています。あらゆる脱毛の中でも最も効果が高いとされています。しかし、専門的な知識と技術が必要とされるため、医療機関も少ない状況です。

ニードル脱毛の仕組み

ニードル脱毛は極細の針を毛穴に挿入し、針から電流を流して毛根を破壊することで行われます。毛根が破壊されることで毛が再生されなくなります。一度に1本ずつ毛を処理できるため精密な脱毛が可能です。

ニードル脱毛は専門の技術者が行うことが多く、正確かつ安全な脱毛が期待できます。ニードル脱毛は医療レーザー脱毛よりも永続的な脱毛効果があります。一定期間施術を受ければ、再び毛が生えてくる心配がほとんどないです。

医療レーザー脱毛とニードル脱毛との違い

医療レーザー脱毛とニードル脱毛との違い

医療レーザー脱毛は広範囲を一気に施術できるのが特徴です。ニードル脱毛は1本1本の毛に対して施術を行うため時間がかかります。そのため医療レーザー脱毛と比べてニードル脱毛は高額です。医療レーザー脱毛とニードル脱毛の違いを簡単な表にまとめてみました。

施術方法医療レーザー脱毛ニードル脱毛
施術時間短い長い
対応施設多い非常に少ない
価格比較的安い高い
痛み比較的少ない強い
肌色が濃い場合火傷のリスクありどんな肌色でも対応可能
色素が薄い毛への効果低い高い
硬毛化した毛根への効果低い高い

上記の表を見てわかるとおり、施術時間と価格、痛みについては医療レーザー脱毛のほうに利点があります。しかしニードル脱毛は、肌色や毛色、硬毛化の有無を問わず効果を発揮する点で負けていません。医療レーザー脱毛とニードル脱毛の違いを理解した上で、自分に合った脱毛方法を選ぶことが大切です。

美容電気脱毛と絶縁針脱毛との違い

エステサロンで導入されている美容電気脱毛もニードル脱毛の一種とされる場合があります。美容電気脱毛は医療機関で導入の絶縁針脱毛よりは低価格ですが、毛を一本ずつ処理する脱毛方式のため、施術に時間がかかり、結果的に高額となります。

美容電気脱毛はエステサロンで施術される脱毛のため医療行為ではなく、麻酔や血液検査は実施できません。絶縁針脱毛よりも低い電気の出力となるため、脱毛効果も低くなります。

美容電気脱毛と絶縁針脱毛の違いを表にまとめました。

施術方法美容電気脱毛絶縁針脱毛(医療針脱毛)
施術施設エステサロン医療機関
施術者エステティシャン医師、または、看護師
針の種類プローブ絶縁針
針の特徴先端が丸い電極
※厳密には針ではない
肌に触れる部分が絶縁加工され、火傷のリスクが小さい
電気の出力低い高い
脱毛効果低い高い
価格高い非常に高い
痛み強い強い
麻酔の使用不可
火傷のリスク高い低い
血液検査不可必要

美容電気脱毛は絶縁針脱毛よりは低価格ですが、効果が低く安全性に問題があります。永久脱毛を目指しているなら「医療レーザー脱毛」で毛を減らし、白髪や硬毛化した毛を「絶縁針脱毛」で仕上げることががおすすめです。

ニードル脱毛のメリット

ニードル脱毛のメリット

ニードル脱毛ならではのメリットは多くあります。以下の4つが代表的です。

  • 白髪や色素が薄い毛も脱毛できる
  • 部分的なデザインや細かい調整ができる
  • どんな肌の色でも対応できる
  • 硬毛化した毛も脱毛できる

上記のなかでピンとくるものがあるなら、ニードル脱毛を検討しましょう。

白髪や色素が薄い毛も脱毛できる

ニードル脱毛の大きな特徴はメラニン色素に依存しない点です。メラニン色素に反応しないため、白髪や色素の薄い毛にも効果があることを意味します。

電流を直接毛根に流すことで、色素がない毛も確実に処理が可能です。レーザーやフラッシュ脱毛では難しい白髪の脱毛もニードル脱毛なら可能です。色素が薄い毛でも均一に処理でき、仕上がりがきれいになります。

部分的なデザインや細かい調整ができる

部分的なデザインや細かい調整ができる

ニードル脱毛の大きな特徴として、部分的なデザインや細かい調整ができる点が挙げられます。施術者が一つひとつの毛に対して針を使って処理するため、細かい部分の毛をピンポイントで脱毛可能です。全部は脱毛したくないというニーズが多い眉毛やヒゲ、デリケートゾーンも自分の好みに合わせたデザインが実現できます。
» ヒゲのニードル脱毛のメリットとデメリットを解説!

どんな肌の色でも対応できる

ニードル脱毛は、メラニンの有無に関係なく施術が可能なので、どんな肌の色でも対応可能です。レーザー脱毛ででは、黒い色に強く反応するため濃い肌色の場合、火傷のリスクがあります。

ニードル脱毛は、肌の色による施術の効果差がないため色素沈着のリスクが低く、濃い肌色の方でも治療が可能です。日焼け肌にも適しているため、色素沈着の心配がほとんどありません。あらゆる肌タイプに対応できるので、トラブルも少なく安全性が高いです。

硬毛化した毛も脱毛できる

硬毛化した毛も脱毛できる

ニードル脱毛は硬毛化した毛にも効果があります。電気の力で直接毛根を破壊するため、硬毛化した毛でも高い効果を発揮するからです。通常のレーザー脱毛では、硬毛化した毛に対して効果が得られにくい傾向があります。

他の脱毛方法で硬毛化した毛に悩む人でも、ニードル脱毛なら問題なく対応可能です。顔や首、肩などで硬毛化が起こりやすい部位でも、ニードル脱毛なら確実に毛根を処理できます。
» 確実に毛を処理する!メンズのニードル脱毛

ニードル脱毛のデメリット

ニードル脱毛のデメリット

ニードル脱毛にはメリットばかりではなく、デメリットも存在します。以下の5つが代表的です。

  • 痛みなど副作用がある
  • 施術時間が長い
  • 高額な費用がかかる
  • 広範囲の脱毛には不向き
  • 施術前に毛を伸ばす必要がある

痛みなど副作用がある

ニードル脱毛の大きなデメリットとして痛みや副作用が起こりやすい点が挙げられます。毛穴に針を刺して電気を通すため、他の脱毛方法に比べて痛みが強いです。施術中に感じる痛みの他に、施術後の赤み、腫れ、かゆみなどの副作用が具体的な例として挙げられます。

他に知られているニードル脱毛の副作用は以下のとおりです。

  • 皮膚が熱を持ちやすくなる
  • 色素沈着が起こることがある
  • 感染症のリスクがある
  • 毛嚢炎が発生する可能性がある
  • 施術後に肌が乾燥しやすくなる

副作用が気になる方は、事前にカウンセリングでリスクについてしっかりと説明を受けましょう

施術時間が長い

施術時間が長い

ニードル脱毛は1本1本の毛に対して行われるため、他の脱毛方法と比べると施術時間が長いです。

他の脱毛方法と同じく成長期の毛にしか効果がないため、複数回の施術を受けなければなりません。すべての毛が成長期になるまで待つため、脱毛完了までの期間が長くなります。部位によっても必要な施術回数が異なるため、部位ごとに異なる時間がかかります。

長い施術を何度も受けなければいけないことを考えると、一度の施術時間が長いことは明確なデメリットです。

高額な費用がかかる

ニードル脱毛のデメリットとして、費用が高額になることが挙げられます。以下がニードル脱毛の相場です。

本数単位の料金目安500円/1本
時間単位の料金目安3,000円/5分
諸経費の目安血液検査代:5,000円、針代:4,000円、軟膏代:500円
麻酔代の目安笑気麻酔:3,500円、表面麻酔:3,000円

仮に100本を脱毛すると50,000円、30分間脱毛すると18,000円の料金が発生します。その他に諸経費や麻酔代がかかると費用負担が大きくなります。広範囲の脱毛を行う場合には複数回の施術が必要となり、時間的なコストも増えます。脱毛後の維持費やメンテナンス費用の考慮も必要です。

全身脱毛を考える場合、施術にかかる総費用は相当な金額になるため、予算に余裕がある人や費用対効果を十分に検討しましょう。各医療機関によっては「20本まで500円」「20本からは400円」と割引される場合もあります。
» ニードル脱毛の料金相場、安くする方法を解説!

広範囲の脱毛には不向き

広範囲の脱毛には不向き

ニードル脱毛はニードル脱毛が1本1本の毛を個別に処理すます。15分間・30分間など1回の施術時間に時間制限もあるため、ニードル脱毛は広範囲の脱毛には適していません。。

広範囲の脱毛には医療レーザー脱毛が適切で、残った白髪や硬毛化した毛をニードル脱毛することがおすすめです。

施術前に毛を伸ばす必要がある

ニードル脱毛の施術を受ける前には、少なくとも2~3ミリ程度の毛を伸ばす必要があります。毛が短すぎると、毛穴への通電後にピンセットで毛を引き抜くことが難しくなるためです。施術部分の毛を剃ってしまわないように注意しましょう。

ニードル脱毛が向いている人

ニードル脱毛が向いている人

ニードル脱毛が向いている人は以下のとおりです。

  • 痛みに強い人
  • 白髪を脱毛したい人
  • 仕上げの脱毛をしたい人

痛みに強い人

ニードル脱毛は他の脱毛方法に比べて痛みが強いため、患者の痛みが強い場合、施術の手を止めることとなり、効率的な脱毛が難しくなります。痛みに強い人は限られた時間内に多くの毛を脱毛できます

痛みに強い人は麻酔の使用を減らし、料金をおさえることもできます

白髪を脱毛したい人

白髪を脱毛したい人

白髪の脱毛を希望する場合、ニードル脱毛は最適な選択になります。レーザー脱毛は毛の色に反応して熱を加えるため、色素が少ない白髪には効果がありません

ニードル脱毛は毛根に直接電流を流す方法なので、メラニン色素が少ない白髪でも効果的に脱毛できます。ニードル脱毛なら白髪の部分だけを選んで脱毛できるので、現在、体毛が一部白髪になってしまった方におすすめです。

他の脱毛方法と組み合わせることで、全体的な仕上がりを向上させることも可能です。黒髪部分はレーザー脱毛を行い、白髪部分はニードル脱毛を使うことで、より均一な仕上がりが期待できます。

医療レーザー脱毛の仕上げをしたい人

仕上げの脱毛をしたい人にとって、ニードル脱毛はとても効果的です。医療レーザー脱毛では完全に除去できない細かい毛が出るケースがあります。ニードル脱毛ならレーザーや光脱毛では取り切れなかった細かい毛を処理することが可能です。

レーザー脱毛では、仕上がりの細かいデザインが困難なため、デザイン性のある脱毛を求める場合はニードル脱毛が最適です。眉やうなじ、VIOなど仕上がりのデザインを相談しながらの脱毛が可能です。

ニードル脱毛が不向きな人

ニードル脱毛が不向きな人

以下のように、ニードル脱毛が不向きな人もいます。

  • 刺激に弱い人
  • 広範囲の脱毛を短時間で終わらせたい人
  • 金属アレルギーの人
  • 体内に金属を埋め込んでいる人

上記のような特徴が当てはまる人は、他の脱毛方法を検討することをおすすめします。

刺激に弱い人

痛みに敏感な人や肌が弱い人は、ニードル脱毛はおすすめできません。ニードル脱毛は、他の脱毛方法と比べて痛みや不快感が強いからです。脱毛中にストレスや緊張が増して体調を崩しやすくなることもあります。副作用として炎症が起こりやすい点も見逃せません。刺激に弱い人は他の脱毛方法を検討しましょう。

広範囲の脱毛を短時間で終わらせたい人

広範囲の脱毛を短時間で終わらせたい人

広範囲の脱毛を短時間で終わらせたい人にはニードル脱毛は不向きです。ニードル脱毛は1本1本の毛に対して針を刺し電流を流すため、広範囲を処理するには効率が悪いからです。

乳輪(片方)の毛を、やや細い毛までしっかりと脱毛した場合でも30分ほどかかります。脚全体の脱毛をニードルで行う場合、何十時間もかかることも多いです。費用や体への負担を考慮すると広範囲の脱毛は、医療レーザー脱毛が適しています。

金属アレルギーの人

ニードル脱毛はで使用する絶縁針は、皮膚に触れる部分は絶縁されていますが、毛に直接触れる通電部分は金属製であるため、強い金属アレルギーを持っている人は適していません。

アレルギー反応が起きると施術中に炎症が発生しやすくなり、施術が終わった後にも皮膚トラブルが続くリスクが高まります。施術後のケアによっては肌の状態がさらに悪化する可能性もあります。金属アレルギーの方はニードル脱毛を禁忌としている医療機関が多いです。

体内に金属を埋め込んでいる人

体内に以下の様な金属を埋め込んでいる人はニードル脱毛を受けることができません

  • ペースメーカー
  • 除細動器
  • 金属のプレート
  • ボルト

美容整形で金の糸糸リフトを入れている場合もニードル脱毛を受けることができないので注意が必要です。

まとめ

まとめ

ニードル脱毛は効果的に毛根を破壊できるため、体の白髪や色素が薄い毛にも対応できる点が魅力です。部分的なデザインや細かい調整も可能で、硬毛化した毛にも効果を発揮します。

しかし、痛みや副作用が伴う上に、脱毛完了までに時間と高額な費用がかかります。広範囲の脱毛には不向きで、施術前に毛を一定の長さまで伸ばす面倒臭さを理解することも重要です。

自分に合った脱毛方法を選ぶためにも、ニードル脱毛のメリットとデメリットをしっかりと理解しておきましょう。気になる点があればカウンセリングで専門家に相談することをおすすめします。
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